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N-2-pyridylimidoyl-2-pyridylamidineを有する新規金属多核錯体の創製と光水素生成触媒反応への応用


太陽光エネルギーを用いて水を分解し水素と酸素を得る技術は、次世代のエネルギー資源製造法として大きな期待が寄せられています。近年、我々は、 [PtCl(terpy)]Clが犠牲還元試薬EDTAの共存下において可視光照射を行うことによって、水素生成触媒反応を駆動する単一分子光水素生成デバイスとして機能することを初めて報告しました。これを皮切りに、単一分子光水素生成デバイスとなる様々な白金単核錯体が報告されましたが、依然として多くの問題点を抱えています。特に、光触媒反応における耐久性の低さや可視光領域の吸収能が乏しいことによる可視光応答性の低さが問題となっており、これらを解決する単一分子水素生成デバイスの開発は未だに達成されていません。そこで本研究では、高耐久、高活性、そして優れた可視光応答性を示す単一分子水素生成デバイスの開発を目指し、二座及び三座配位部位を有するN-2-pyridylimidoyl-2-pyridylamidineを有する新規金属多核錯体を合成し、その光水素生成触媒機能の評価を行っています。


受賞


錯体化学若手の会夏の学校2023 優秀ポスター賞
錯体化学若手の会夏の学校2024 優秀講演賞
錯体化学若手の会夏の学校2024 BCSJ Award
24th International Conference on Photochemical Conversion and Storage of Solar Energy International Conference on Artificial Photosynthesis-2024 Chem Soc Rev Poster Prize