好きな詩の一節

あゝ おまへはなにをして来たのだと……
吹き来る風が私に云ふ

                  中原中也 「帰郷」より

扨、此の後どうなることか……それを思へば茫洋とする。
さらば東京! おゝわが青春!

中原中也 「在りし日の歌 後記」より

あゝ! 過ぎし日の 仄燃えあざやぐをりをりは
わが心 なにゆゑに なにゆゑにかくは羞ぢらふ……

                  中原中也 「含羞」より

植うるつるぎに照りそひし
むかしの光今いずこ

               土井晩翠 「荒城の月」より


どうかこれが兜卒の天の食に変って
やがてはおまえとみんなとに
聖い資糧をもたらすことを
わたくしのすべてのさいわいをかけてねがう

               宮沢賢治 「永訣の朝」より


やたらマジメな夜 なぜだか泣きそうになる
幸せは途切れながらも 続くのです

             草野正宗 「スピカ」より

甘い言葉耳に溶かして
僕のすべてを汚して欲しい

             草野正宗 「ホタル」より

猫になりたい 言葉ははかない
消えないようにキズつけてあげるよ

         草野正宗 「猫になりたい」より

身体のどこかで 彼女を想う

             草野正宗 「アカネ」より

噛み痕 どこに残したい?

               草野正宗 「今」より

紫陽花までは まだ間があるから
こっそりと君の名を 呼ばせてください

            さだまさし 「縁切寺」より

僕の指にからんだ
最後のぬくもりを
覚えていたくてつい立ち止まる

              さだまさし 「晩鐘」より

手紙が無理なら 電話でもいい
金頼むの 一言でもいい
お前の笑顔を 待ちわびる
お袋に聴かせてやってくれ

            さだまさし 「案山子」より

あなたや日本を捨てたわけではなく
僕は「今」を生きる事に思いあがりたくないのです

空を切り裂いて落下する滝のように
僕はよどみない命を生きたい

       さだまさし 「風に立つライオン」より

一筋の光が水面に散り
波に揺られて輝きとなる
季節の四原色が 旅を始めた

                     荒川雅

 

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