受験生の方へ
現代に生きる全ての人にとって、化学から切り離された生活を送ることは不可能でしょう。衣服、食品、ディスプレイ、化粧品、建築材、身の回りのありとあらゆる物質は分子から構成されており、その構造、性質、相互作用を理解し、応用することで今日の便利で豊かな生活が実現しています。
物質を原子・分子の集まりとして捉えることで、人類はわずか1世紀のうちに月の上を歩き、ありとあらゆる情報にディスプレイを通してアクセスし、遺伝情報を読み書きできる時代を作り上げました。化学の基礎、すなわち分子・原子的な物質観なくして、これらの技術の実現はありえませんでした。
このように、化学は多くの利益を人類にもたらしました。しかし人類がどれくらい化学を理解できているかというと、まだまだ全然分かっていない、というのが多くの化学者の認識です。地球上に存在する多種多様な分子のうち人類が合成できるのはごく一部ですし、光合成を人工的に起こすことも出来ません。
いま、化学はふたたび変革のときを迎えています。ナノテクノロジーの飛躍的な発展とAIの進歩によって、より複雑な化学現象を観測し、解析することが可能になりつつあります。これから先の100年で、今は想像もできないような新しい発見や物質の創出が起こることは間違いないでしょう。
化学の基礎を学び、深めること、それこそが理学部化学科のミッションです。そこからたくさんの応用研究の枝が伸び、私達の生活を変えていきます。皆さんが変革の時代で活躍するため、今こそ一緒に学びましょう!
入試情報
学部入試情報
一般選抜と総合型選抜
理学部化学科では、入学者選抜方法として一般選抜および総合型選抜IIを実施しています。
一般選抜
一般選抜は、大学入学共通テストと個別学力検査(前期日程および後期日程)で行います。詳細は学部入試情報をご覧ください。
総合型選抜
総合型選抜では、書類審査、大学入試共通テストおよび面接により、志望の動機や高校時代の活動および基礎学力を総合的に評価して選抜を行います。実施方法の詳細は学部入試情報をご覧ください。
大学院入試情報
大学院入試情報につきましては、理学部化学科ウェブサイトの「入試情報」をご覧ください。
在学生・卒業生以外の方へ
大学院理学研究院化学専攻の入学試験では,他学科,他大学からの受験生も対象として入学試験を実施しています。試験科目等,詳細はこちらをご覧ください。
※例年外部向けのオープンキャンパスを3月末、4月末に行っています。大学院入試に関する説明会もこの時に併催しています。開催日が決まり次第,掲載いたします。
在学生の声
学生のみなさんに、コース・専攻を選んだ理由や研究内容、学生生活のエピソードなどを聞きました。
卒業生の声
卒業生、修了生に今の仕事、学生時代のことを聞きました。
進級の流れ
卒業後の進路
これまで多数の卒業生・修了生を社会へ送り出し、わが国の化学を支えるのはもちろん、重機・重工業の発展に尽くしてきました。現在も多数の卒業生・修了生がさまざまな分野で活躍しています。
学部卒業生の約87%が大学院修士課程に進学し、さらに約12%が博士課程に進学しています。また、修士課程や博士課程修了後、民間企業の研究所や官公庁に就職する割合も高くなっています。なお、卒業生の進路の内訳については、男女学生間に差はありません。
官界・民間企業側からの卒業生・修了生に対する評価は高く、就職時における求人数は常に卒業生の数を大幅に上まわっています。この主な要因は、個々の卒業生が化学を軸にした広い知識を持っているという点にあります。また化学系の業界からの求人の他にも、多様な業種・企業からの求人があります。化学はいつの時代も重要な学問であり、今後も社会からも必要とされる人材であることは疑いないと考えられます。
学部卒進路実績
修士卒進路実績(2023年度)
博士卒進路実績(2023年度)