構造化学(大橋研究室)

構造化学(大橋研究室)

2024/06/06

水蒸気を冷却していくと液体の水になり、やがて固体の氷になるのは、水分子の間に「分子間力」が働くためです。分子間力をミクロのレベルで研究するためには、分子が数個から数百個集まった「クラスター」と呼ばれる集団を取り出して、その分子間に働く力を調べるのが理想的です。我々のグループでは、有機分子や金属原子のイオンが溶媒分子に取り囲まれてできる「クラスターイオン」を取り扱っています。分光実験と理論計算の手法を使って、イオンを取り囲む溶媒分子のミクロ構造やイオン–溶媒分子間の相互作用を分子レベルで解明することを目指して研究しています。