受験生の方へ|在学生の声

在学生に聞きました

笠 僚宏さん(D3)

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Q1 理学部化学科を選んだ理由は何ですか?

原子や分子という目に見えないほど微小な物質が起こす現象やその性質を理解したいと思ったことが理由です。小学生の頃から理科が好きで、世の中の不思議な現象に対してその原理を知ることに興味がありました。高校の物理や化学で原子や分子について学ぶ中で、原子・電子の挙動や化学反応について深く知りたいと思い、大学で化学を学ぶことを決意しました。工学部の応用化学科とも迷いましたが、応用よりももっと基礎的な原理の追求がしたいなと感じたので、理学部化学科を選択しました。

Q2 実際に学生生活を送ってみて、どのような人が九州大学理学部化学科にあっていると感じますか?

理科は好きで理学部に行きたいけどどの学科にするか迷っているという方には、ぜひ化学科をおすすめします。九大化学科では、一般の方々が想像するいわゆる「化学」だけでなく、物理や生物とのハイブリッド分野を研究していらっしゃる先生が多く、それらについて勉強・研究することができます。つまり、大学に入って勉強をしながら自分の興味を見極め、研究室配属後にその興味を追求することが可能です。実際私も元々は物理が好きで、現在は物理と化学のハイブリット分野の研究を行っています。優柔不断な方や、大学に入ってからじっくり分野を決めたいという方は、ぜひ化学科も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

Q3 大学生活を送っていて楽しいこと、大変だったエピソードがあれば教えてください。

大学2年と3年に週4回ある学生実験が大変でした。様々な分野の実験をするので、自身の苦手な分野の実験で苦労したのを覚えています。またレポートも書くのですが、自分で本を読むなどして調べたうえで書かなければならず、締め切り前は図書館に足繫く通いました。しかし、授業で学んだことを実際に手を動かして実践したり、実験で学んだことが後に授業で出てきたりと、分野によっては授業と実験で二重で学ぶことができるので、そのおかげで知識が確実に定着していくのを実感しました。またレポートを書く中で得た 「自分で調べてアウトプットする経験」は、研究室配属後に非常に役立っています。学生実験は少し大変ですが、乗り越えることで確実に得るものがあると思います。

Q4 その他、自由に受験生に向けてのメッセージをお願いします。

結果はどうであれ、受験期の一年間を精一杯頑張ることは、その後の人生で必ず役に立ちます。悔いの無いよう、全力で頑張ってください。また大学入学後の自分のイメージをすることも、勉強のモチベーションに繋がるかと思います。勉強もしながら、ぜひ行きたい大学についてもたくさん調べてみてください。あなたの受験生活が人生の実りになることを願っています。

大内田 希奈さん(D1)

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Q1 理学部化学科を選んだ理由は何ですか?

高校生の頃から医学や薬学に興味があり色々調べていくうちに、反応開発や化合物合成などを行っている化学の分野に興味を持ちました。化学科では、反応開発によってこれまで合成できなかった化合物の合成を可能にしたり、有用な化合物の効率的な合成をおこなったりすることができます。医学界や薬学界だけではなく、工業的にも有用な研究を行うこともでき、社会に貢献できるような研究を多く行うことができるということも化学科の魅力の一つだと思います。

Q2 実際に学生生活を送ってみて、どのような人が九州大学理学部化学科にあっていると感じますか?

学部1~3年の内は他の学科より授業数が多い印象があります。また学部の早い段階から実験を行う授業があるため、授業をさぼらず時間にルーズでない人が向いていると思います。また実験後にレポートを書いたりする機会が多くあるので、実験が好きな人や将来的に論文を書きたい人にはお勧めです。

Q3 大学生活を送っていて楽しいこと、大変だったエピソードがあれば教えてください。

私は友達を作るのがあまり得意ではありませんが、学科での授業が多いこともあり、化学科の友人が多くできました。休みの時間が合うため、一緒にお昼を食べたり遊びに行ったり、楽しい学生生活を送れました。私は学部卒業と同時に結婚し、修士の時に第一子を出産したため、学業と家庭の両立が大変ではありますが、研究室では生活に合わせた時間で活動することができるので、家族や先生方のサポートを受けつつ、楽しく研究できています。

Q4 その他、自由に受験生に向けてのメッセージをお願いします。

明確な将来を見据えている人も、ぼんやりと理系を選択している人もいると思いますが、理学部化学科では学部3年生までの間に多くの授業をとることができます。その中で自分のやりたいことがはっきりしていく人もいるでしょうし、やりたいことが変わる人もいると思います。化学科に入ってから沢山悩むことができるので、今は一生懸命勉強して、希望する学部・学科へ入学してください。理学部化学科でお会いできるのを楽しみにしています。

國久保 透真さん(M2)

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Q1 理学部化学科を選んだ理由は何ですか?

物心がついた頃から現象の原因に対する興味が人一倍あり、いろんな物事に「なんで?」という疑問を常に抱きながら生活していました。小学生になり理科を学び始め、疑問が解明されていく喜びを味わい、理科が大好きになりました。図書館で「偉人伝」の本を手に取り、最初の1ページ目に載っていたアインシュタインの功績を目にしたときの感動は特に忘れられず、自分もいつか世界に激震を与える世紀の大発見をしたいと思い、科学者になることが夢になりました。理科の中でも、実験で手を動かし様々な化学反応を観測する化学にとりわけ魅せられ、将来どんな物質でも合成できるようになりたいという思いから、理学部化学科を選びました。

Q2 実際に学生生活を送ってみて、どのような人が九州大学理学部化学科にあっていると感じますか?

やはりまずは化学が心の底から好きであることが大事だと思います。高校までに習う化学は古典的でかつ化学分野全体のほんの一部にしか過ぎません。大学に入ると高校では学べなかった高度で専門的な化学はもちろん、化学科でしか知ることのできない最新の化学知識を身に付けることができます。これを学ぶのは少しばかり大変ですが、それでも大好きな化学を学べる喜びは格別です。また、失敗を恐れない気持ちも大切です。4年生から研究活動が始まるのですが、言わずもがな研究は失敗の連続です。時には心が折れそうになることもありますが、成功した時の達成感は何物にも代えがたいです。これらの喜びや達成感を味わいたい人は理学部化学科にあっていると思います。

Q3 大学生活を送っていて楽しいこと、大変だったエピソードがあれば教えてください。

毎週4日授業で行われる学生実験が最高に楽しかったです。高校までは安全で成功率の非常に高い実験しか行えないのに対し、大学では非常に危険な試薬を用いて成功率の低い実験を行います。自身で合成のスキームを作り、先生に頼らずに実験をしなければならないのですが、実際に研究を行っている感覚を味わうことができます。また、私は、弓道部に所属しており、主将を務めていたのですが、部活動と勉強の両立が大変でした。しかし、この忙しかった経験が今では良き思い出として残っています。

Q4 その他、自由に受験生に向けてのメッセージをお願いします。

受験勉強期間に経験した大変なこと、悲しいこと、楽しいことは一生の糧になります。妥協せずコツコツ積み重ねることが受験合格への近道だと思うので、1日1日を大切にして勉強に励んでください。是非一緒に化学を楽しみましょう。

矢ヶ部 未歩さん(M2)

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Q1 理学部化学科を選んだ理由は何ですか?

美容に興味があって、高校の先生から化学科を勧められました。確かに、化粧品の文字には「化」が入っているなと思いました。

Q2 実際に学生生活を送ってみて、どのような人が九州大学理学部化学科にあっていると感じますか?

身の回りで起こる現象の「なぜ?」に興味がある人は面白いと思います。多くの現象には様々な分子が関わっており、それを紐解けるのが化学科ならではだと思います。不思議な現象に興味がある人はおすすめです!

Q3 大学生活を送っていて楽しいこと、大変だったエピソードがあれば教えてください。

コロナ禍で想像していたような大学生活ではなく、実験やオンライン授業など、多くの制約があった中で大学生活を送ったことは大変でした。今では制約も無くなり、学部の頃にできなかったことを取り返すかのように楽しんでいます。

Q4 その他、自由に受験生に向けてのメッセージをお願いします。

受験勉強ではしんどい思いをすると思いますが、頑張って乗り越えた時間は将来自分自身を強くできると思います。化学科では、色んな授業を受けて実験を行うので、さらに視野が広がります。楽しい大学生活を思い浮かべながら、受験勉強に励んでほしいです。

岩尾 恭介さん(B4)

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Q1 理学部化学科を選んだ理由は何ですか?

もともと高校のときは化学よりも数学や物理のほうが得意だったのですが、勉強していて楽しかったと思ったのは化学だったので大学では化学を勉強したいと思って化学科を選びました。それに加えて化学系の学部に行けばたくさん実験できるだろうという安直な思いと就職先もそこそこありそうという根拠のない自信もあったので工学部や農学部ではなく理学部の化学科を選びました。

Q2 実際に学生生活を送ってみて、どのような人が九州大学理学部化学科にあっていると感じますか?

大学からの化学は高校の化学とは違って物理や数学の知識がかなり必要になってきます。物理化学はもちろん無機化学や有機化学にも数学や物理を使わないと理解できないような現象が出てきます。なので化学だけでなく数学や物理がある程度できる人が向いていると思います。また現時点でできなくても大学に入ってからコンスタントに勉強できるくらい化学が好きな人にとっては理学部化学科は最高の環境だと思います。

Q3 大学生活を送っていて楽しいこと、大変だったエピソードがあれば教えてください。

1年生のときの基幹教育(第2外国語や英語)がつらかったです。1年のときは化学をあまりせず、こうした言語科目や大学の数学(微積分や線形代数)、物理を学びます。特に大学の数学は今までやってきたものとはまったくの別物なのでめちゃめちゃ大変でした。ただこの時に頑張った分2年以降の化学を勉強するときにすごく役に立ったので勉強しておいてよかったと思いました。

Q4 その他、自由に受験生に向けてのメッセージをお願いします。

正直高校生の時は将来のことをあまり考えず、化学が一番面白そうと思って理学部化学科を選びましたが今のところ後悔はありません。自分の興味のある授業を自由に選べたり、様々な化学実験をやることができます。また講義や実験だけでなく勉強する環境も整っています。図書室はもちろん理学部には24時間利用できる自習室があって好きな時に利用できます。受験勉強を乗り切った暁にはこのような最高の環境が整っています。今はつらいかもしれませんが合格後のことを想像して頑張りましょう!応援しています。